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うつ病ADHDフリーライターのクズがクズに寄り添い生きづらい世の中をなんとか生き抜いていくためのブログ

THE YELLOW MONKEY『JAM』@2016年紅白歌合戦を視聴して

音楽

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あけましておめでとうございます。

いつも通りNHK紅白歌合戦を見て2016年、申年を終えました。

まるで夢だったのかと思うくらいにめまぐるしい1年でした。色んな人に出会って、初めてのことにたくさん挑戦して、失敗して、悲しい別れもあって、嬉しいこともたくさん言ってもらえて。

そんな1年を大好きな、大好きな、再結成したTHE YELLOW MONKEY、イエモンの『JAM』で締めくくることができたのが、わたしは本当に嬉しかったです。

JAM

JAM

  • THE YELLOW MONKEY
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

JAM、どうでしたか?

皆さんの心には響きましたか?

  

暗い部屋で1人僕は震えている

わたしの部屋には、テレビはないけれど。

暗い部屋で1人。イエモンの曲を流しながら。わたしは何度、何か始めようとしながら涙を流して震えたでしょうか。

自分にそんな力はないんじゃないかと疑いながら、時には確信しながら。

わたしは世の中を知ってしまった。

暗くて、深くて、醜いところも、うまくできてるシステムも、分かってしまった。だからわたしはその中に入らなきゃいけない?

何か違う。おかしいなと思うなら、自分がイノベーターになればいい。なのに。

箱庭のような部屋の外に出ると、矛盾の雨がパラパラと降っていて、大人になる程に、ざあざあ土砂降りに変わっていって。

そんな雨の音にわたしは負けてしまう。深めの眠りの中、わたしは見た夢をほとんど覚えていない。何の夢を見てる?何の夢が見たかった?夢の中に出して、整理しようと思ったことはなんだ?忘れてしまいたいことはなんだ?忘れていいのか?

時代はわたしにすべてを押し付けてくる。まざまざと、現実を見せつけてくる。分かってしまった、人は裏切るし、年々新しい悲しみも増える。時代は、わたしを夢から醒めさせようと、わたしにそれをくれる。

一時期に比べ、すっかり眠れなくなってしまった。葛藤なんて一言じゃ表せない、自分の中でうごめくものは一体なんなんだ。

頭痛がして、目をぎゅっとつぶらずにはいられなくて、流している音楽をシャットアウトするように両手で耳を塞いで叫ぶ。……叫びたいのに、出るのは呻き声ばかり。からだは熱くなるばかり。

ロビンは、わたしの指の隙間からこう歌う。

Good Night, 数えきれぬ夜を越えて、僕らは強く、美しく。

泣き疲れて、眠りに落ちて、また新しい1日が始まる。自分が何かしなければ、周りが変わることなんてないのに。自分が何かしたって、周りは変わらないのに。

切なさに酔いしれて、わたしは小声で、流しっぱなしにしていたJAMの続きを一緒に歌う。

 

この世界に真っ赤なジャムを塗って食べようとするやつがいても

そんな日々でも、自分には大切にしたい人がいて。お互いとても弱いけど、弱い部分が一緒だから引っ張ってあげられないけど、一緒に生きていたい人がいて。

絶望感にまみれて毎朝起きるのに、彼がいるということは変わらない。前と違って、無理なんてしなくたって生きていける。もう取り繕わなくたって、いい。そんな唯一の場所ができた。

こんなにぬるま湯じゃいけないのかもしれないけど、薄い薄い皮膚にはこれが火傷をおこさない限界で。この世界に真っ赤なジャムを塗って食べようとするやつがいても、抱き合って小さくなって隠れて、きっとわたしは最後まで間違い続けて、彼はわたしの腕の中で泣いて、世界が終わるのを待つのでしょう。

 

「乗客に日本人はいませんでした」

JAMの、イエモンの曲の中でいちばん有名なフレーズはここかもしれない。

外国で飛行機が落ちました。ニュースキャスターは嬉しそうに、乗客に日本人はいませんでした、いませんでした、いませんでした……

まず、これをフルコーラス演奏してくれたイエモンにありがとう。演奏させてくれたNHKと紅白歌合戦、ありがとう。

聞けば聞くほど、自分に問えば問うほど、分からなくなる。僕は何を思えばいいんだろう。僕は何て言えばいいんだろう。そもそも正解は、正解なのか。これに「乗客に日本人はいませんでしたというのは、大使館にご迷惑をお掛けしないためなんだよ」とただただ報道の意味を返すのは、ごめん、きっと何か違う。そういうことじゃない。聞きたいのはそういうことじゃない。でも、説明できない。だから、違うと言い切れない。

あの偉い発明家も、凶悪な犯罪者も、みんな昔は子供だった。でも生まれた家の環境も違うし、親の人格も違うし、生まれたときの世の中、育った時代も違う。だからなんなんだ。でもこの事実はなんだ。

どうしてこんなに胸が苦しいんだ。正体はなんだ。自分って社会って世の中ってなんだ。こんな夜は逢いたくておかしくなる。逢いたくて、逢いたくて、君に逢いたくて。君に逢いたくて、睡眠薬を流し込んで、くったりと眠る。

 

ものの数時間で、目が醒める。

日の出はまだだ。

まるで振り出しに戻ったように、暗い部屋で1人、朝っぱらから、わたしは明日を待ってる。

 

THE YELLOW MONKEYの楽曲をもっともっと聴いてほしい

JAMはイエモンのヒット曲だ。代表曲をひとつ選べといったら、多分これになるだろう。

でも、言葉選びをして真意を隠しているようで、この歌は思い切り直球。ある意味「らしくない」。

いつも彼らは自分も周りも茶化すように、平気なように、時に化粧をしてみたり、派手な演出をつけてみたりして、まるで心地よい虚構のようなものをわたしたちに見せてくれる。

彼ら、特に吉井和哉は、THE YELLOW MONKEYをやり続けるのが一度辛くなってしまったけれど。合意の上で被っていた化けの皮を、はがして、はがして、こんな年になって、彼らは帰ってきた。

穏やかで、クラシカルな黒い衣裳がすごく良く似合っていた。

かっこよかったでしょう?

彼らはわたしたち古いファンにこだわる理由なんかない。

お願い、もっと多くの人に聴いてほしい。

若い人、ロックを知らない人、聴いてほしい。

イエモン-FAN'S BEST SELECTION-[初回盤 CD+DVD]

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素敵な年末でした。今年も良い年にしてみせます。

 

Cyndi.